自然の浄化力は無限ではない 3
生態学的にみると、人間は生態系の消費者同士の中でも食物連鎖のピラミッドで象徴されるように、システムの頂点に位置しています。
したがって、生態系のバランスがとれている範囲内であれば、人間は他の動物に対してきわめて競争力が強く、王者の位置に君臨していました。
しかも長い間、人間は自分さえ毒をくわなければ、まわりにどんな汚物を捨てても問題はなかったのです。
それはまわりの分解.還元者がすぐにでも分解し、緑の植物などが再生産に利用できるように大気・水・大地などの自然界に還元してくれたからです。
水も大気も土も自らを浄化し、生態系のバランスが保たれていたからです。
今や一面的で過多な活動によって、それぞれの地域・場所の大気・水・空気・土の分解・還元能力以上の廃棄物を、私たち人類はせつな的欲望を満足させるために周辺にまきちらしています。
それが、例えば川に捨てられた場合、また、海に捨てられた場合にどうなるでしょうか。
たとえ何千倍・何万倍に薄められようと、いくら薄めようとゼロにはなりません。
川や海の水の中には無数の集め屋である植物性・動物性のプランクトン・藻類や珪藻類がいてそれらを体内にとりいれます。
新しい物質は、しばしばすぐ排泄されないで体内で濃縮されるのです。